小論文の書き方

理由に説得力を持たせる

 

 

小論文の「理由」の書き方

小論文を書いていく中で大きなポイントが、

「説得力」のある理由をかけるかどうかです。

小論文において「理由」は文量も多いため、書きながらこれで大丈夫なのかな?

と不安になることもあると思います。

今回は説得力のある「理由」を書くために気を付けるべきことをご紹介します。

 

 

 

「理由」に「説得力」を持たせる

 

小論文で大切なことを確認しましょう。

自分の立場(賛成なのか反対なのか)をはっきりさせる

ぜその立場を取るのか、その「理由」をかく

この2つを書くことが重要であり、小論文のスタートラインでした。

また実際に書く順番としては

  • 自分の立場をはっきりさせる
  • その立場を取る理由を書く(他の手段ではダメな理由。他の手段のデメリット)
  • 理由を書く2(自分の主張する手段ならではのメリットを書く)

の順番でした。ここまでの記事をすでに読んでくれた方はすでにご存じだと思いますが

この「理由」がしっかりと書けるかどうかが小論文では非常に重要になります。

 

今回はこの「理由」をさらに掘り下げ、小論文に「説得力」を持たせていきましょう。

 

 

理由には「根拠」が必要

採点者を納得させるにためには、その理由に説得力を持たせなければなりません。

では、どのようにしたら説得力は出るのでしょうか。

 

それは、「理由」を裏付ける「根拠」を示すことです

 

根拠の示し方は大きく分けて2つの方法があります。

 

実際にすでに起きていることを例に出す。

数値やデータなどを示して説明する。

 

このうち、小論文を始めたばかりの人でも使いやすいのは

「実際にすでに起きていることを例に出す」の方です。

では実際にどのように書けばいいのでしょうか。

原子力発電の例題を使ってみていきましょう。

今回は反対の立場に立って根拠を示していきたいと思います。

 

例文:チェルノブイリ原発

「実際にチェルノブイリ原発では、テスト中に事故が起きた。原子炉が爆発した際に大量の放射線物質が外に漏れた。そのため、爆発により命を落とした職員の方がいたのはもちろん、その後の片づけを行っていた方の中にも命を落とした人がいた。それだけでなく、その後も白血病などの健康被害に苦しんだ人も数多くいた。

さらに、チェルノブイリ原発から半径30キロメートルは人が住むことのできない環境になってしまい、周辺の地域は封鎖され、住民も帰ることができなくなってしまった。さらに、被害はチェルノブイリ原発の周辺だけではとどまらず、放射性物資は風に乗り、北欧にまで達した。その結果、北欧では家畜が大量に被爆し、殺処分をされることとなった。

その後、日本でも福島原発の事故が起こった。放射性物質による直接の死者は出ていないが、被爆した方たちの今後の健康被害を心配する声は数多くある。また、福島原発周辺の放射性物質の空気中濃度が高い地域に関してはいまだに立ち入りが制限されていて、生まれ育った郷里に帰ることができない人たちも多い。さらに、東北は事故前から漁業が盛んだったが、周辺の海で取れた海産物も放射性物質の影響で出荷できない期間があり、経済的にも大きな損失を受けた。」

 

例示の役割

このように実際に起きたことを例示することであなたの主張を

「起きるかもしれないが、あくまで可能性の話」から

「実際に起きている現実の話」へと変えることができます。

 

これによって採点の際に重要な「理由」「説得力」を付けることができます。

 

ここで気を付けてほしいのが「理由」で書いた内容と「例示(根拠)」で示した内容がしっかりとリンクしていなければならないということです

 

特に最初のうちは、例示を書いていると、

これも分かる!あれも書きたい!と思うことがあると思います。

与えられた小論文のテーマについて持っている知識が多ければ多いほどそう思うでしょう。

 

しかし、課題となる小論文には文字数の制限があり、

確実に必要な部分を書かなくてはなりません。

 

「例示」や「根拠」はあくまでその前に書いた「理由」を裏付けるための物です。

必ず理由に書いた順番に1つ1つ裏付けていく書き方をしていきましょう。

 

例示の注意点

 

ここまで、実際に過去に起きた例などを使って説得力を持たせる

「例示」について説明しました。

例示の使い方にはいくつか注意点があります。

それを確認していきましょう。

 

「うそはだめ」

例示で使う内容は実際に起きていることでないといけません。

少なくとも、採点者が読んだときに、

「これはこの小論文のために急造した作り話だな」と思われてはいけません。

では実際に起きていることを試験本番で書くためにどのようにすればいいのでしょうか。

 

「日頃から情報収集をする」

こればかりは日ごろから情報集をするしかありません。

世の中で実際にどんなことが起こっているのかを調べたり、

日ごろからニュースや新聞など見て、知識を増やしていきましょう。

インターネットを使って関連する事がらを調べていくのもOKです。

 

「新聞を活用しよう」

現代社会ではインターネットの発達により、

新聞よりも速く、ピンポイントな情報を発信するメディアが増えてきています。

しかし、小論文に必要な知識はいつ、何が起こったかという「事実」だけではありません。

 

「その背景にはどんなことがあったのか(なぜ起きたのか)」

「そのことから何が言えるのか(考察)」

 

といったところまで考えなくてはなりません。

 

インターネットメディアは「情報を速く届ける」ことにおいては優れていますが、

「深く考える」という点ではいまだに新聞の方が優れています。

今後小論文の試験がある人はぜひ新聞を読んでみましょう。

 

「理由」と「例示」を対応させる

 

例示を書いていると、「できるだけ正確に書かないといけない」

と考える学生がいます。

それ自体は決して間違ったことではありません。

しかし、そこに拘りすぎて、例示の文章が長くなりすぎるのは問題です。

 

「例示はあくまで理由の補強」

例示は小論文の理由に説得力を持たせるためのものです。

そのため、そのできごとの最初から最後までを書く必要はありません。

そのできごとの中で、今回の理由を補強するために必要なのはどこなのかを考えて、そこを抜粋して書きましょう。

 

それが理由と例示を「対応」させるということになります。

 

必要のないことは書かない、というのも小論文の鉄則です。

 

まとめ

今回ご紹介をしたのは、「理由」に「説得力」を持たせるという内容でした。

あなたが書いた理由に対応した根拠を示せるかどうかで小論文の評価は大きく変わります。

理由を裏付けする根拠を示すためには、試験本番だけでなく、

日ごろからそのテーマに関連した知識を付けられているかどうかが重要になります。

 

自身が受ける大学の小論文ではどのようなテーマの出題が多いのかを事前に調べ、

それに合わせて知識を付けていく必要があります。

 

また、現在は各学部ごとに小論文で出題されやすいテーマをまとめた参考書なども売っていますので、

それらを参考にするのもいいと思います。

小論文はどれだけ早く準備をスタートできるかがカギを握ります。早め早めの準備を心がけましょう。

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